【新潟2歳S】新潟1600m ロードクエスト - 2015.08.31
新潟2歳Sから後のG1馬となった馬は
セイウンワンダー、ジャスタウェイ、ハープスター、イスラボニータ。
そんな馬たちとそん色ない走りを見せてくれました。
セイウンワンダー 1:35.4 上がり34.4
12.5 – 10.6 – 11.6 – 12.5 – 12.9 – 11.7 – 11.1 – 12.5
ジャスタウェイ 1:33.9 上がり3F32.6 (勝ち馬モンストール 1:33.8 上がり3F32.7)
12.8 – 11.1 – 12.1 – 12.3 – 12.4 – 11.3 – 10.2 – 11.6
ハープスター 1:34.5 上がり3F32.5 イスラボニータ 上がり3F 33.7
12.5 – 10.8 – 12.0 – 12.6 – 12.8 – 11.5 – 10.9 – 11.4
ロードクエスト 1:33.8 上がり3F32.8
12.5 – 11.0 – 11.9 – 12.2 – 12.3 – 11.9 – 10.6 – 11.4
ロードクエストと2着以下の馬とでは私の採点で10点以上の開きがありましたので、
勝って当たり前とは思っていましたが、その内容について
ハープスターと比較してみたいと思います。
まず、レース映像を見返してみて勘違いに気づきました。
2番ロードクエストが内をつき、17番ハープスターは大外を回って勝っているので、
同じようなタイムでも、外を回したハープスターの方が偉いと勘違いしていました。
ロードクエストの場合、他の馬が外を通っていたので、相対的に内を通ることに
なりましたが、2頭が通ったコースはほぼ一緒です。
他の17頭が通ったコースが違ったのです。
ただ、そうしなければならないほど、内馬場が荒れていたのだと思います。
通ったコースが一緒でやや重の馬場を考慮すれば新潟2歳Sの内容はハープスターより上といっていいでしょう。
騙されてはいけないのは、その余裕っぷり。
ハープスターの2着馬は後の皐月賞馬、イスラボニータ。
ロードクエストの2着以下の馬は採点で10点は開きのある馬たち、
そんな格下の馬が外を回って、格上馬のロードクエストが内に位置したのだから、
馬なりで上がってこれたのも当然です。
このレースは1頭だてのレースとなってしまいました。
さてさて、ハープスターより上なら当然、その後の期待も広がりますが。
ここでモンストールを引き合いに出すと、タイムは一緒、上がりは0.1上、
負かしたのは日本初の世界レーティングNo.1を獲得することになるジャスタウェイ。
馬場差はありますが新潟2歳のステータスだけで言ったらモンストールも全然引けをとらないのにその後は連敗続きで現1600万下なのですから、
この時点でロードクエストがどちらに転ぶかはわかりませんね。
父アドマイヤマックスのモンストールと父マツリダゴッホのロードクエスト。
距離適正はマツリダゴッホの方がクラシック向きでしょうが、
両馬とも父父サンデーサイレンスで、G1馬としての格がそれほど違うとも思えません。
父のマツリダゴッホもけっして強気になれる材料ではありませんね。
この仔が最初のマツリダゴッホの傑作となって、後にはマツリダゴッホの評価が上がっていくのかもしれませんが
それが見えない段階では、なんとも不安な血統です。
新潟2歳Sでは相手が軽すぎました。
今後、2着以下の馬で出世する馬がいれば番付の見直しもありますが、
横綱昇進は次のレースでもうちょっと強い相手に勝ってからにしたいと思います。
ひとまずロードクエストにはすでに与えている大関の地位で次のレースをむかえてもらいます。